深海

ミナト螢

冷たい円柱を抱えている
これ以上は何を避けても
足を付く場所へ辿り着けずに
浮いたり沈んだりしながら
表面を撫でるシャボン玉が
割れてもまだ残る煌きを
誰かに見せるために傷付いた
寂しさは美しくなるから忘れないで
深さは溜め息になるから届けないで
僕の言葉に階段を作り
ゴムホースが伸びるように
巻いてもまだ残る長さで
心臓を貫くために生まれた
優しさは消えなくなるけど怒らないで
強さは独り言になるけど離れないで
僕の願いに休日を作る 

深海

深海

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted