その日まで

明日 理沙

ある日少女は旅に出ました

鞄は壊れてしまって

中身は無くなった筈なのに

とても重く感じます

一歩 また一歩と踏みしめるのは大地である筈なのに

なんだか雲の上を歩いているようです

目的地は最初から見えていました

すぐ目の前にある筈なのに

いつまで経っても届きません

いつの日か

少女はまたこの場所に戻ってきます

私と共に死ぬために

ここへ戻って来るのです

その日まで

その日まで

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-01-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted