工事中

ミナト螢

喉にやまびこが届かなくなって
トンネルの前を近道するよ
錠剤みたいな苦さも持たずに
ミントのトローチ優しく積もり
熱で溶けたのか舌で溶けたのか
喉が帽子を脱ぐまで舐めていた
挨拶ができるようになるほど
さよならは言いたく無いから
トローチを噛んではいけないよ
誰かを止めてはいけないよ
歩くんだただ真っ直ぐに
視界を横切る猫に手を振り
走るんだそう一生懸命に
世界を夢見る人と汗を掻き
喉を開く時が来たんじゃないか
この暗闇を抜け出して

工事中

工事中

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted