ここを尽きて

ここを尽きて

    
    


      



ひとを喪い

ひとに臆病になって

夜の隙間が

とても傷みで

わたしの古傷が

向かう入り口を求めるなら

青い月に

お願いをする

青い月は

いつも見てくれて

知っていてくれたはず

たったひとりを

青い月への祈りから

生きる路へと

呼び戻せるならば


   

ここを尽きて

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

ここを尽きて

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-09

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