恋の惑星

内気な感情で曇らせた窓を
開けてくれた君の指相撲
蓋をしたら二度と出て来ない気がして
魔法のランプを擦ってばかり
負けたフリをしようとするまで
恋に深さがあると知らなくて
金魚のように口を開けた
少しずつ漏れる息が
君の指先で湿っぽくて熱っぽくて
消えそうになくて
溺れかけた眼で見つめたから
助けられたのかなぁ
分からないフリをしようとするほど
恋に欲が無いと見せ掛けて
惑星のように回ってゆく

恋の惑星

恋の惑星

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-09

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