キミノオト
鎧を着る人の音がうるさい
好きなのは裸のメロディなのに
君はずっと戦って来たから
汚れなくても分かるよ
急がないように走って
転ばないように笑って
優しい分だけ冷たくなれない
才能は少し人に嫌われる
剣を抜く時の声を覚えていて
伝えたいのはひとつの言葉なのに
君はきっと守って行くから
言わなくても信じるよ
外さないように歌って
壊れないように作って
借りた分だけ放って置けない
強がりな音に名前を付ける
さよならの言い方を知らなくて
張り詰めた空気にしてしまう
君が砕こうとする場面を
受け止めるために桜は散るんだ
キミノオト