飴玉の詩

ミナト螢

飴が溶けたら宇宙へ還ろう
手の中で握って離さない
歌のように忘れなかった
人のように潰れなかった
だから今日は晴れてもいいよ
いつもより耳が良く聞こえて
終わったはずの物語をまた
手の中で握って温める
朝のように起きれなかった
猫のように捕まえなかった
だからもう離れなくてもいいよ
いつもより何故か心が増えて
夢みたいな話を分け合うために
手の中を開いてしまう
靴のように重くなかった
恋のように諦めなかった
だから舌を出して笑っていいよ
いつもより少し頬が震えて
幸せな気持ちになった分だけ
飴が溶けたら洋服を洗おう

飴玉の詩

飴玉の詩

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2020-01-05

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