白壁に蔦のカフェテリア




白壁に蔦,
カフェテリア。
ニュートラルにくつろぐ車は
待つ信号より数多く,
大きさをきちんと教える小ささもある。
人に道譲った小道はいつか辿り着く大きい通りで
気持ち込めて欠伸する。
新聞紙は広がる。
まずは占いから知る日が始まる。







屈んだ絵描きは立ち上がる仕草さで
忘れ物を思い出し,
座り込んで鍵かける。
確信作業が1つ1つ,
忘れ物に繋がって見えるのは物語の胎動だ。
ナプキンにだって名作は生まれる。
天辺の途中,
陽はカットケーキに模した角度で落ち着く。
絵描きの影が白壁に人に映り
蔦がほんのちょっと空白を譲って見えた。
森を描く経緯の気配が匂い立つ。
蔦は喜び遊びに行って,
小鳥の寄り道と成長する。







モーニングコールレスポンス。
朝食に付き合うアラームが
刻一刻と進めるAM。
忙しさも一息ついた席で
イングリッシュマフィンのご注文。
交通整理を終えた,
緑黄色の野菜も追い付いた。






ブラックに明るいモーニング。
電話折り返すには,
カップを置くのが必要な
指先と手の数の限り。
詰まった予定はしょうがない。
自然の恵み。
木洩れ陽と,
ウォーターを冷たく飲むとしよう。







Detour Ahed。
だから着く席。






小休止に悩む作曲家。
指揮棒がテーブルで横になる。
丸テーブル撫でる微風は
互いの木の音をカラコロ鳴らす。
聞いている?
としきりに恋人はヴァイオリニスト。
ウッドベースは友達のようだ。
広い面積が自慢のテーブル。
椅子も其れ相応としてる。
メンバーが増える問題は
ないに等しい答え在って







モーニングセット。
指揮者の小休止。
レタスハムサンドは
ソロでもイケる。







ワンオーダー。
彼は低音で空気を動かす。
給仕の短い「YES」が続き







小休止と休符の9時過ぎて
もう一個のケーキのおかわり,
太り過ぎに陽は気を付ける。
昼の前にお休みする子も







眩しさに目を眩ませず
街路樹の下を通って来る人々として
期待するから笑みを隠す。
けど足元は軽やかで,






カフェテリアに入ってワンオーダー。
それから誰かにモーニングコール。
そしてきっと続けるレスポンス。
イングリッシュマフィンが嬉しく挟まる。







店の奥でまだ眠ってる,
Bar向けのボードゲーム。
スコアが増えて減らない。
ワンコインは勿体無く







フルタイムの一席。
一品からでもカフェテリア。







Detour Ahed。
だから着く席。
幸せで始まって良いわけはない。







白壁に蔦ある前の席で
新聞紙の読む記事が少なくなったから
カップの底を感じる少量に
かき混ぜ加えてマイルドが甦る。
読み干す時間を伸ばしていって







チェックするのが惜しい手つきで
直ちに車が走り出す。
小道もそれなりに忙しくなってきた。
欠伸もそろそろに仕舞う。







小休止に悩んでいた作曲家は
テーブル隠れて指を降る。
覆ってた手を降ろした美人はもう目を細めてない。
影踏みするには困ると思う。
昼の衣に,
街が着替えに取り掛かり始めたから。






Detour Ahed。
だから発つ席。
朝を過ごした。







Detour Ahed。
だからまた,
時間見つける。
いつか蔦に帽子を絡ませるジョークがある。







カフェテリア。
ソロでもイケるイングリッシュマフィン。
それにはサラダも付けたい。







信号は赤になる。
タイミングは逃せない。







モーニングセットに得した。
だからこれもワンコインでも幸せな着席。

白壁に蔦のカフェテリア

白壁に蔦のカフェテリア

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-10-30

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