無音階

無音階

    
    


      



注射針の公園の顛末。泥を塗りあうようにわたしたちは笑った。運命とは程遠い。瑣末な微塵。哀れだった無音階。街角の射光が誰も振り返らないフィルムで、凍える。あなたを売ったわたしは、またあなたの後ろ、とぼとぼ歩くのだろう。


   

無音階

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

無音階

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-02

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