ハロハロ

茶色のエプロンのコは店長の腕ふるいの皿を運んでいた。彼女の視界は男性器のような形にボンヤリ光っていただろう。

 手首からヒジ裏にかけて大小合わせて3枚の皿が両腕に乗っていて、左の方ではスープがタプタプ言っている。ミシュラはテーブルに向かって歩きながら、自分のくびれた腰ーもしかすると美しさに自信のもてない肩だったかもしれないーを使ってその音を足元でさせないようスープの波を抑えていた。彼女の今の願いはひとつだけ。あの背広ミュージシャンにこの音が聞こえていませんように。

 少なくとも私は、あの背広ミュージシャンが好きだ。店のみんなは彼の図体がデカいせいか、ぜったいに悪人であると決めつけている。私も2回ほどしか見たことがないが、彼を悪人だとは思えない。全体的にウインナー色の肌で、目に垂れたフサフサの黒髪が彼の縄張り意識を感じさせる。そしてその張り出た胸の厚さは、果てしない包容力を物語っている。私の持てる集中力を全て使って運ばれた料理はいま、彼の鍛えられた腕で丁寧に口に運ばれている。

ハロハロ

まだ出会ったばっかりだから、あなたのこと全然知らないけれど、興味はあるから教えてね。
見てくれて、どうもありがとう
感謝の言葉のバリエーションってもっとないかな?と探してしまうくらいありがとう、って思いってます。

ハロハロ

うーん、なんというか... 受験ってなんなんだろうって父と話した時に、”不安”って重要だなって思って。 不安と一緒にガンバルってどんな感じかな、と思ったときにフッと浮かんだのがこのイメージでした。

  • 小説
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2020-01-01

Public Domain
自由に複製、改変・翻案、配布することが出来ます。

Public Domain