遠い田舎町

長い坂を抜け君の家

二人で歩く街灯の下

君が見つけた白い花は時間の実を結び

今も私に語りかける

半壊の廃家が眠りについた午前1時

遠く見下ろす県道を

走り抜ける車のヘッドライトが切り裂いた

日の出を待ち侘びる君は

着信音に目を覚ますだろう

遠い田舎町

遠い田舎町

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-30

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