お泊まり会
『食べる?』
スナック菓子を差し出す手は暖かく
うっすらと湿った髪の匂いが湯船の温もりを想起させる
「せっかく歯磨きしたのに」
笑いながら受け取った
やがて明かりを落とした部屋は
緩やかな香りに包まれる
『明日何時に帰るの?』
囁きに仄めく感傷の後で
「まだ決めてないかな」
それだけ言って大きく深呼吸
胸いっぱいに広がる小さな世界の空気を
夢の中まで連れて行くんだ
それでも少し寂しくなって
暗闇の中でまた目を開けた
お泊まり会
『食べる?』
スナック菓子を差し出す手は暖かく
うっすらと湿った髪の匂いが湯船の温もりを想起させる
「せっかく歯磨きしたのに」
笑いながら受け取った
やがて明かりを落とした部屋は
緩やかな香りに包まれる
『明日何時に帰るの?』
囁きに仄めく感傷の後で
「まだ決めてないかな」
それだけ言って大きく深呼吸
胸いっぱいに広がる小さな世界の空気を
夢の中まで連れて行くんだ
それでも少し寂しくなって
暗闇の中でまた目を開けた
お泊まり会