眠り

体が緩やかに沈んでいく

私は冷たい海の中に浮かび

波の音が身の内にひびくのを聞く

水に溶けゆく官能と

しびれる脚



不定形の泡

ゆらめく水面と海月

穏やかな月光

どこからかきこえる音楽

懐かしさは貝の日のの夢

冷たい水

月光は海月の瞳に沈む

どこからかきこえる音楽

絡みつくその指

溶けていく体と精神

不定形の泡



このようにして眠りは私へうちよせてる

眠り

眠り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-25

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