赤信号

深夜の町

赤信号は時間を止めた

今を切り取った私なのに

見える景色は色褪せて

いるはずもない君の声が聞こえる

思い出と呼ぶには細やか過ぎて

記憶と呼ぶには鮮やか過ぎて

昨日夢で見たそれに似ていた

点滅し始めた青信号に目を覚ました私は

歩き始める

赤信号

赤信号

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-24

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