今の世に/ 新作短歌

先き見えぬ 幼き瞳を道連れに
逝くなど愚か 何故死ぬ気で守らぬ

知らぬ地で 命を懸けて人のため
惜しまれし君よ 真の英傑

老いの坂 手に手を取りて転げ行く
見てみぬふりの君もやがては

崩れ逝く 希望の星は情熱の
若き瞳の心の中に

自由の灯 消してもいずれは燃え盛る
人であるがゆえ 心あるがゆえ

生きるもの 親子の縁は常にあり
切るも難し 繋ぐも難し

うら若き乙女の輝く黒髪の
夢見る先にどうか幸あれ

燦然といかに輝くもただの石
澄んだ幼き瞳に比べば

同じ世に生まれし子供の幸せを
皆で守らん真の宝を

今の世に生きる人のなすべきは
富分け与え 慈悲のなす業

今の世に/ 新作短歌

今の世に/ 新作短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-23

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