クリスマスパーティー

君の電話の目覚ましに午前10時

倒れ込むように玄関を開けると君はそこに立っていた

呆れたような

怒ったような

少し嬉しそうな


苦笑いする私に苦笑いで返す君は急かすように

『半分持って』と両手に下げられたレジ袋を片方を差し出す


「私生クリーム作るね」

『私は味見してあげる』

そう言って笑う君も

昨日から降り続く雪も

なんだか暖かくて

一緒につまみ食いした桃の缶詰が

この世界で一番幸せな朝食だと

確かにそう思った


そんなクリスマス

クリスマスパーティー

クリスマスパーティー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-23

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