友達

また年が明ける

いつまで一緒に居られるだろうか

あんなに楽しみだった冬休みはそんなことを考えて終わっていく

私達の日々は過去となって

手を伸ばしても届かない場所にあるようだ

私が大人になるように

あの子も大人になっていく

そして夢だとか希望だとか

永遠なんて本当は存在しないことを知る

その時私達は退屈で代わり映えしない今日のように

笑っているだろうか

意味もなく過ぎ去った日々のように

季節の温度を分かち合えるだろうか


また今日が明ける

枕元で通知音が鳴った

あの子はケーキ屋のクーポンを見つけて

喜んでいるようだ

友達

友達

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-23

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