霧の街

霧の街を歩く

拡散する夜に光は滲んでいく

白く浮かぶ街灯の下でくわえたタバコに火をつける

やっぱりやめられないよね

吐いた煙が霧に溶けて世界と混ざる

否応なく

気まずげなあなたの笑顔とあの言葉が浮かぶから

今はただ昨日終わった夢と

やめるって決めたはずのタバコの煙を

飲み込んでいく

霧の街

霧の街

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-21

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted