手紙から弾ける笑顔

渡逢 遥

手紙はむずかしい

手紙には声色がない

そこが愛おしい

愛おしいことは

つねにかなしい

短れば短いほどいい

ことばのこと

こころのなかを

こころなさで

ころしたら

ぜんぶがぜんぶ

はじめからぼろぼろ

手紙というのは

かなしくなる必要がある

文字がわらうところを

目撃するまで

手紙をすてては

いけない。

手紙から弾ける笑顔

手紙から弾ける笑顔

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-19

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