夢の描写 二人の男

遠くに二人の男が立っているのが見える。

太陽は見えない。彼らの輪郭線はぼやけている。
自分の立っている滑走路のはるか果てに彼らはいるのだ。

カモメがとぶ。男達が私を見るのを感じる。その感情を読み取ることはできない。

彼らの影は段々とけ一つになっていく。

やがてそれは赤と黄色でできた気球へと姿を変える。


暑い風が吹く。


気球が浮遊をはじめる。私は段々と滑走路の中へと沈みこんでいく。

ああ私は乗り遅れてしまったのだ。
そう思うと私はさらに深く沈んでいく。

夢の描写 二人の男

夢の描写 二人の男

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-19

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