卑屈な戦争

卑屈な戦争

    
    


      



間抜けな微笑が星を訊ねた。

「どんな卑屈な戦争でも愛欲でもいいですから」

私はクレープに包んで仏語で書いた。

間抜けな微笑、疾走、冬の屋上、不意に氷片で両耳を覆った。

「まだ見たことがなかったんです」

革鞄から取り出した双眼鏡を渡してこの街を去った。時限爆弾の仏語を残して。



C'est la vie(これが人生です)


 

卑屈な戦争

作品集1 http://slib.net/a/1845/
作者ツイッター https://twitter.com/2_vich

卑屈な戦争

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-19

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