私はあなたと家族になりたい
※彼は仕事から帰宅すると、キッチンで夕飯を作る彼女を見つけ、抱き着いた。
彼 「ただいま」
彼女「おかえり。な~に~?」
彼 「なぁ…」
彼女「ん?」
彼 「明日さ、休みだしドライブ行かないか?」
彼女「良いね。行こう!…でもそれじゃないんでしょ? 言いたい事は」
彼 「…バレたか…」
彼女「分かるわよ。いつも傍に居るんだし…」
彼 「(彼は諦めにも似たような、明るい声で)
この間の健康診断で引っかかってさ、 …仕事終わったあと、病院行ってきた。
末期ガンだってさ…余命宣告されちゃったよ…」
彼女「(震えだす声)そっか…余命宣告って、どの、くらい?」
彼 「(彼女を強く抱きしめる)半年だってさ…、ごめんな…」
彼女「謝らないでよ!」
彼 「ずっと傍にいるって約束したのに、悪い…」
彼女「だから謝らないでってば!…ねぇお願いがあるの…」
彼 「ん?」
彼女「私と結婚してください」
彼 「何言ってるのか分かってる? 俺半年で死ぬんだよ」
彼女「分かってるよ。それでも良い。私はあなたと家族になりたいの。お願い…」
彼 「うん…。君が望むなら」
彼女「じゃ、明日さっそく婚姻届け取りに行かなきゃね、あと指輪も」
彼 「早いな(笑)」
彼女「早いよ(笑)あなたの人生私が貰うんだからね」
彼 「はいはい、君に僕の人生預けたよ」
私はあなたと家族になりたい
ここみゅ『私はあなたと家族になりたい』
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