【超短編小説】回収

六井 象

 部屋の窓からぼーっと外を眺めていると、廃品回収の軽トラが、無言で、ものすごいスピードで路地を駆け抜けていった。何なんだろう、と思いながら見送っていると、ふと背後に違和感を覚えた。おそるおそる振り返ると、部屋に飾ってあるすべての人形やぬいぐるみが、トラックの去った方へ深々と頭を下げていた。一体何を回収したのだろう。

【超短編小説】回収

【超短編小説】回収

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-17

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