ただれる

あおい はる

 計算は、えいえんに、おわりません。
 せかいが、すこしだけ狂ったとき、やさしさだけではなにもすくえないと、神さまは両手をあげましたね。花のなかでねむる、少女たちが、いい夢ばかりをみているとは限らないし、はんぶん腐った街で、おとなたちは、息をすることすら、放棄して、野原でこぐまだけが、すこやかに暮らしています。鍋の底に、かなしみだけが沈殿して、空がいつまでもあおいことだけを、ひっそりと祈っているのは、にんげんたちです。

ただれる

ただれる

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
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CC BY-NC-ND
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