冬の短歌
霜月の空に咲きたる冬桜
紅葉を愛でし人は過ぎけり
いとけなき修了式もうち過ぎて
通学路には枯れ葉駆けたり
年の瀬の冬も深まる日比谷には
柔き日に映ゆばらの香ぞする
歩き果て西陽まぶしき公園の
晴れたる空に霜の気ぞする
冬の朝遊ぶ子もなき公園に
じつとしてゐるブランコに霜
小仏の頂きにある若緑
あと一月の春を待つかも
景信の山より望む相模湖に
落ちる真昼の雲の影かな
久方の冬空伸ばす横雲の
腕の掴む朝焼けの赤
鶯の声には早き頃なれど
めじろに似たる鳥を見つけし
冬の短歌
霜月の空に咲きたる冬桜
紅葉を愛でし人は過ぎけり
いとけなき修了式もうち過ぎて
通学路には枯れ葉駆けたり
年の瀬の冬も深まる日比谷には
柔き日に映ゆばらの香ぞする
歩き果て西陽まぶしき公園の
晴れたる空に霜の気ぞする
冬の朝遊ぶ子もなき公園に
じつとしてゐるブランコに霜
小仏の頂きにある若緑
あと一月の春を待つかも
景信の山より望む相模湖に
落ちる真昼の雲の影かな
久方の冬空伸ばす横雲の
腕の掴む朝焼けの赤
鶯の声には早き頃なれど
めじろに似たる鳥を見つけし
冬の短歌