冬眠

うろこ雲のぽっかりと空いた穴
鯨が飛んでる


ここから見てるだけでいいな
ここから見えるだけいいな



鯨を目指していたら
骨が折れて胃袋が割れて
僕は塵になってしまいました



うろこ雲のぽっかりと空いた穴
鯨が飛んでる


ここから見てるだけでいいな
ここから見えるだけいいな
そんな嘘をつきながら



僕は雲を乱す風になりたい
どこへだって飛ばしてしまえ


今日に枕を濡らしながら 眠ろうか
ゆっくりおやすみ

冬眠

冬眠

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-12-05

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