不思議な話Ⅰ

Shino Nishikawa

不思議な話Ⅰ

不思議な6つの輪

不思議な話Ⅰ
① 双子の霊
「君はちっとも‥良い女なんかじゃなかったよ。いつもとげとげして、少し、様子がおかしかった。」「でも、大丈夫。君は誰とも話してなかったわけじゃないけど、誰も君のことを知らないから。」「君がいつも見る鳥が何かって?」「それは鳥だよ。誰かの思いやりのね。」
「気にする事ない。」「誰だって飛ばす事が出来る。」「結婚していてもしていなくても。」「ギターを弾いていても、弾いていなくても。」「まだ君のことを知っている。」「全部ね。」「そう、全部だよ。」『僕たちは双子の精霊なんだから。』

② 悪い男
「高校生の時の事ですか?何も覚えていません。いや‥あいつの味とかは覚えていますよ。でも、殺したとか殺してないとかは分かりません。あいつが勝手に死んでいたから。俺、どうして殺したんです?これで世界一の男になれたという感覚は確かにありましたね。最愛のあいつをやってから、俺は強くなれました。はい。今の貯金は13億円くらいです。多いですか?そんなことない。もっとある人だっていますからね?でも、考えてみれば、俺の父ちゃんはそれの100分の一ももってなかったんですけど、俺が強くなったんで、お金は関係ないです。はい、そう思います。金?別にいらないけど、強くなって、ただお前に勝ちたいから、稼ぐんですよ。俺はね。」

③ 最低な男
「彼女とオーストラリアに行きました。好きだったので。22才の時です。彼女は21才でした。彼女の親に内緒で50万円の借金をしました。東京に帰った僕が、彼女に卑猥な事を強制し、彼女が亡くなった後で、彼女の両親が借金を返済してくれた事を知りました。
僕は昔から、女をたぶらかす事が上手いみたいです。彼女は僕との卑猥な出来事を両親に話したと思います。彼女の口元に、大きなヘルペスが出来ましたから。侘しさが残りましたが、彼女との卑猥な日々を僕は後悔していません。心の中では彼女も同じだと思います。
でも、僕は1人の女性を選び、結婚しました。ある日、駅で、有名人を見ました。その男の視線の先には、彼女がいたのです。だから、僕は彼女をたぶらかす事に成功しました。
彼女と結婚した後、僕は古いラブホテルで、また別の女を抱き、妊娠させてしまいました。僕は結婚している人とその赤ちゃんを育てる事にしました。僕は嘘は得意です。すぐに騙せました。幸いだったのは、彼女のお姉さんが、僕の名字の会社に勤めていた事です。別に知らんけど。赤ちゃんとしばらく過ごすうちに、その赤ちゃんが、昔僕と卑猥な事をして、オーストラリアに旅行した女性だと分かりました。僕、その子にクンニしましたよ。
それから、僕は時々夢に見ます。母親と小さなシャワールームに入った時のことを。」

④ 足跡
「大切な人を亡くしました。2011年の事です。彼とはそういう関係ではありませんでした。彼は私に足跡を残していってくれましたよ。聞いた事があります。地獄が地下にあると。悪い事をして人生を過ごした町の下で、一定期間眠るみたいです。東京の地下はさぞうるさいでしょう。私は、彼が今、そこに行っていない事を祈るばかりです。
私は、東日本大震災の時、東京にいました。私は19才から東京にいました。東京は私にとって天国みたいな場所でした。東日本大震災のあの日、私は、二十歳でした。そして、代々木駅にいました。その日、2件のカフェに行きました。2件目のカフェに、彼らがいました。そこで務めていた人は今、野球選手みたいです。誰かは知っていますけど。1件目のカフェの店員さんは、今はどこにいるかは知りません。きっとどこかで生きているでしょう。
代々木駅はすぐに閉じてしまいました。ですから、私は地下鉄に乗り、六本木に移動しました。暖かそうでしたから。あの日、地下をずいぶん歩きましたよ。
あの日、ようやく東急東横線に乗れたのは11時くらいだったでしょうか?後ろには、素敵な高校生が乗っていたのを今でも覚えています。東京という場所は、サイクルを続けるのでしょうか?いや、世界はサイクルを続けるのでしょうか?
また大変な時期がやってきますね。あの頃の東京は大変でしたよ。また、繰り返すのでしょうね。彼が死んだのと同じように、また誰かが死ぬのでしょう。」

⑤ ブルーフェアリー様
「私は仏教徒です。苦しい日々が続いており、辛い時には、お釈迦様か観音様を呼びます。しかし、現れない時もあります。それなので、ありとあらゆる、自分が知っている神様を呼びます。イエスキリスト様もその一人ですが、私が話すのは本物ではありません。本物のイエスキリスト様の声は、まるで神様の父のような厳かな響きです。
私が信じている神様に、ブルーフェアリー様がいらっしゃいます。その方とは、毎日話をします。ブルーフェアリー様というのは、ピノキオに出てくる妖精です。映画ピノキオを描いたウォルトディズニーはきっとキリスト教徒ですので、ブルーフェアリー様はキリスト教の神様だと思います。
私は仏教のほかに、空気の魔法(神様)も強く信じており、一時期は、仏教は信じず、空気の魔法(神様)だけを信じていました。苦しい心の叫び声を、『伝えて』『伝えない』そのやり取りを、毎日、空気の魔法(神様)とやっています。夜になると、私の苦しみもだいぶ消えるので、『愛しています。』と、誰かに向かって伝えるのです。」

⑥ 誰も知らないスターの秘密
「特別、誰かが知らないという話ではないと思っていたの。私は昔からよくやっていたし。それを犯すというのかしら?まだ分からないわ。私はまだそれが好きだし。それしか信じられない日があるほどなの。近い親戚に障害者がいるわ。とても太っていて醜いけど、彼はとても良い人なので、よく会いに行っているわ。でも、その人こそが、私の心の歪みの原因なの。彼は絶え間なく、私を想っているから。私は人生から逃げたくて、いつもそれに逃げてしまう。2人の男性を同時に愛した事があるけど、よくないとは分からなかったわ。それほど、私は狂ってしまっているの。彼らが私の口に何を含ませたのかをよく分からない人は、私に嫌悪の目を向けてきて、困るわ。聖母マリアは私をすごく可哀想だと言っている。ええ、私たちの歌は、大ヒットしたでしょ?だから、私の人生は壊れ切っていないんだなぁって、安心したのよ。私がガニ股でチェロを弾いた時、『わああ、すごくかっこいいですね。』って、みんなが言ってたの。私が彼らに何をしているか何も知らずに。あの時、私は自分自身を哀れだと思ってしまったわ。」

不思議な話Ⅰ

不思議な話Ⅰ

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • サスペンス
  • ミステリー
  • 成人向け
更新日
登録日 2019-12-04

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