Nakigarasu ga Kakinarasu

嗄鳥鳴夏

電線をギターにして鳴烏が掻き鳴らす
作りかけの詩を君に向けて歌う

孤独な夜中 心臓に耳をすますと音がする
生きているから 死が怖い
夢に現実逃避 君を愛した日々を思い出す
振り返るから 先が暗い

いつか死んでしまえと
馬鹿にする友人を笑えば
それは楽になるけれど
僕が死んでしまえば意味は無い

嫌だ消えてしまえと
酷く窮屈な現実を嫌えば
それは楽になるけれど
しかし それは必ずやって来るから
その前に 大切な人に伝えれば悔いは無い
真実に気付き 人生を築く為に

今のうちに 何度も口にする
言葉を繋いで想像の曲に口ずさむ
作りかけの詩を君に向けて歌う

自由な空へ夢を見る鳴烏が掻き鳴らす
唯一つの人生を君に向けて歌う

青色の景色 少し指を触れると汚れてしまう
綺麗でいるから 嫌になる
夢に現実逃避 愛に酔った日々を思い出すと
繰り返すから 覚めていく

いつか死んでしまうと
死を恐れて歩きながら
ようやくここに辿り着いたが
夢を見なければ意味が無い

嫌だ消えてしまおうと
自己中心的な人格を疑えば
それは苦になるけれど
しかし もう一人の自分を見限ったから
もう居ない 自分の胸に銃口をむける人は
真実に気付き 人生を築く為に

今のうちに 何度もノートに描く
線を繋いで無色の夢に色をつける
作りかけの夢を君に向けて歌う

海よりも深く 空よりも高く
遥か遠くに夢を見た
誰よりも弱い僕は 誰よりも強く夢を見た

Nakigarasu ga Kakinarasu

Nakigarasu ga Kakinarasu

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-12-01

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted