kireina hanaga kiminohana

嗄鳥鳴夏

静かな深夜に
一つの憂鬱が頭痛の種を植えて
彼は 通う度に 大粒の雨を降らしたから
芽が出た それから優しく愛でた

ある日
花が咲いたと思ったら枯れてしまった
あっという間に 枯れてしまったから
君の墓の近くに埋めた

僅かな涙腺からはみ出た それは
確かに彼が降らせた様だ

白けた深夜に
一つずつの憂鬱が頭痛の種を植えて
君は 通う度に 大粒の雨を降らせたから
芽が出た それから愛しく愛でた

ある日
花が枯れたと思ったら咲いていたんだ
時間をかけて 咲いていたから
君の花立てに飾った

僅かな涙腺からはみ出た雨は
確かに君が降らせた様だ

枯れた花が彼の花
綺麗な花が君の花
二人は傷付かないように
そっと触り合ってた

kireina hanaga kiminohana

kireina hanaga kiminohana

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-12-01

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