【超短編小説】それ

六井 象

 ある朝、いつものように両親がいる仏壇の扉を開けた瞬間、何かが逃げ出した感覚に襲われた。何が逃げ出したかはわからない。が、気がついた時にはすでに、それは朝の光に溶けてしまっていた。あの日以来、線香をあげても鈴を鳴らしても、何かがスカスカし続けている。

【超短編小説】それ

【超短編小説】それ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-11-30

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