のびる手

なつやすみくん

静寂に耳を傾ける
摩耗したこの歪な身体が
知らない物音に
はっとさせられる

潜る布団の中に見える ちらちらと光る炎が
あの頃の希望を想起させる

何も見たくなくても
お前に逃げ場はないのだ
そんなふうに ちらちらと燃えている

脆弱な唄を口ずさむ
摩耗したこの汚れた心が
覚えのある潮風に
はっとさせられる

はっとさせられる

のびる手

のびる手

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-11-29

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