虹と凹面鏡

微睡む視界に映るのは
狂った空、狂った虹、狂った世界
私は焼かれた?爛れた?
触れられたい、まだ触れられたい
透かされたくない、きっと
見透かされたくなくて
どうしようもなくて
私はひとり、飴玉を飲み込み
憂う
どこまでも続く安寧が
私を恐怖にいざなう
虹の構成色も忘れてしまう
私は二色になる
白と黒の、たった二色に
何に掻き回される
天空から降るマドラーのように
私は一色になる
白でも黒でもない一色に
祈りを捧げた凹面鏡に
躰に宇宙が突き刺さる
私は漸く透明になれる

虹と凹面鏡

虹と凹面鏡

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-26

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