虹と凹面鏡
微睡む視界に映るのは
狂った空、狂った虹、狂った世界
私は焼かれた?爛れた?
触れられたい、まだ触れられたい
透かされたくない、きっと
見透かされたくなくて
どうしようもなくて
私はひとり、飴玉を飲み込み
憂う
どこまでも続く安寧が
私を恐怖にいざなう
虹の構成色も忘れてしまう
私は二色になる
白と黒の、たった二色に
何に掻き回される
天空から降るマドラーのように
私は一色になる
白でも黒でもない一色に
祈りを捧げた凹面鏡に
躰に宇宙が突き刺さる
私は漸く透明になれる
虹と凹面鏡
微睡む視界に映るのは
狂った空、狂った虹、狂った世界
私は焼かれた?爛れた?
触れられたい、まだ触れられたい
透かされたくない、きっと
見透かされたくなくて
どうしようもなくて
私はひとり、飴玉を飲み込み
憂う
どこまでも続く安寧が
私を恐怖にいざなう
虹の構成色も忘れてしまう
私は二色になる
白と黒の、たった二色に
何に掻き回される
天空から降るマドラーのように
私は一色になる
白でも黒でもない一色に
祈りを捧げた凹面鏡に
躰に宇宙が突き刺さる
私は漸く透明になれる
虹と凹面鏡