桔梗

斯くも荒びたる穹をして

如何なる詩歌を詠はしめん...

穹を流るる雲雲も

鍋泳ぎ回る灰汁のやう

底に生命(いのち)を播種すれば

清楚なる芽も濁らせて

野心は道菅に流れん...

汝、誰が為に咲くだらう

愛の捕縛で窶れるだらう

然し汝の枯れ姿こそ

桔梗の名に相応しくあれ

桔梗

桔梗

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-25

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