ここ、ひだまり
きみどり色のカーテンが、ふわり
そんなものだけきもちがよくて
フローリングにできたひだまりに
ベッドに座って、足を浸けた
ぶら、ぶら、ぶら、ぶら
影が動いて、そこだけ
あたたかい
窓のそとからこどもたちの声が聞こえて
今はもう、宿題とかはなくて
カラスが遠くでないていて
たまに通る車の音がする
おだやかで
誰にでもやさしくなれる
そんな自分に、なれました。
母ちゃんのみそ汁は変わることなく
おいしくて
写真の父さんはわらってる
ネコはもういない
おとうとは帰って来るたびに言う
そろそろ働けよ、兄ちゃん
ここ、ひだまり