嘘友

嘘友

桜樹 幸

私の友達はいじめられている、名前は桜樹幸。なぜいじめられているかって、それは幸を見れば一目でわかる。性格が暗く気が弱い、しかもウジウジしている。だからいじめられているのだろう。
私は幸友達だけど、幸がいじめられている所をただ横で見ているんだ。
時々、何故友達がいじめられているのにだた横でで見ているんだ。助けないのかと聞かれた事がある。
どうして、助ける必要があるのか逆に問いたい。と私は質問してきた人に言う。すると 、その人は嫌な顔する、そして私にこう言うのだ。
「お前は、その子をいじめをしている奴らと同じだな。」と。
何故、第三者が私に口出ししてくるんだ。それが私にとって嫌だった。
そもそも、私は幸に暴言、暴力を振るった事がないし、幸が嫌がる事もしない。なのに何故、私は責められなきゃならないんだ。

転校生

高校二年の二学期の始まり、私は幸と一緒に学校に登校した。
幸と私は家が近く、いつもあさ一緒に学校に登校する。小さい頃はいつも家の近くの公園でよく水遊びをしたもんだ。


私達はクラスにつき、自分の席についた。なんだか、クラスのみんながいつも以上にそわそわしていた。私はそれが気になり、友人の雪果にその理由をきいた。
「雪果、クラスのみんななんだか、騒がしいね。今日なにかあるの?」
「なんか今日、このクラスに転校生が来るみたい。噂では美形の女の子なんだって。」
「へぇー、そうなんだ。」
転校生が来るから騒がしかったんだとわかり、私もその転校生がどんな人か、ちょと気になった。美形と言うのだから、とても可愛らしい女の子なんだろうとちょと、想像していた。
すると、クラスの担任。木四本勇作と噂の転校生がクラスに入ってきた。その瞬間クラスのみんなは一斉に静まりみんな転校生をじっとみていた。噂どうりの美形だった。絵に描いたような顔立ちで、肌は白く、黒髪ロングで可愛らしい雰囲気ではなく美人系で不思議な感じがした。クラスのみんなは転校生に見惚れていた。私も同じか転校生をじっとみていた。
黒板に山森刹那と転校生の名前が書かれた。私は何故だかこの名前に聞き覚えがあった、初対面のはずなのに。
そして、刹那は綺麗な声で自己紹介を始めた。
「私は、山森刹那。私はクラスのみんなには興味がない。だから話掛けないでくれ、私が話し掛けて来る以外は。」
刹那は驚きの自己紹介をし、クラスのみんなは唖然。自己紹介をした刹那は担任に指定された席に着いた。 担任は、クラスのみんなに刹那と仲良くするようにと言ってどこかにいってしまった。私は小さな声で、「できるか!」と言った。するとクラスのリーダー的存在の森下夕子が刹那の前に立つ、刹那は夕子の存在に気付いていないのかずっと本を読んでいる。
「ねぇ、刹那。面白い物見させてあげる。転校祝いに、どう?」
夕子が刹那に話し掛け、刹那は鋭い目付きで夕子を見て本を閉じた。
「面白いものねぇ、、。本当に面白いのであればぜひみたい。」
と返事をする刹那。さっきは話し掛けるなと言ったのに。夕子はニコッて笑みを浮かべ刹那に見とけよと言って、幸の所へ行くそして幸をいじめ始めた。それが夕子にとって面白い物だった、それを見て刹那は夕子に言った。
「確かに面白い、でもこれを心理的に考えると、もっと面白くなるよ。」
と言い出し、誰も聞いていないのに何故人は人をいじめるのかについてベラベラと喋り始めた。
「日本人を例に話すと、日本人は集団思考だ。もっとわかりやすく言うと一人で赤信号を渡るのと集団で赤信号を渡るのどっちが赤信号を渡りやすいか、それは集団の方。みんなと一緒なら怖くないと言う心理が人には、働くんだ。そして集団思考は、集団を乱す事を嫌うんだ。例えば、学校で明日ジャージで登校するように先生から言われたとしよう。しかし、ある人はジャージではなく制服で登校してきた。そのある人はとても恥ずかしがるだろうみんなジャージを着ているから。そしてみんなはそれをゲラゲラと笑って、ある人を馬鹿だなと言うんだ。これと同じようにいじめの対象は人と違う事。
もう一つのいじめの原因は、劣等感だ。いじめをする人は劣等感が強いと私は思っている。劣等感が強い人は周りをよくみて、自分はあの子より劣っていると思うとイライラしたりする。その発散に、自分よりも劣っている人をターゲットにし、いじめをする。他にも、いじめの原因はいっぱいある。面白いでしょ?」
刹那がそう言うと、夕子は顔を赤くした。
「じゃあ、私は劣等感の塊って事ね。」
「ま、そうゆう事になるのかな。所で君は、いじめをしている自覚あったんだね。」
「刹那、私に喧嘩売ってるの?」
夕子が刹那を睨みつけた。
「とんでもない。私はただ面白いと思ったからはなしただけだよ。」
刹那は嬉しそうにそう言って顎に手を置き急に静かになり、何かを考えている。すると、いきなり席を立ち机をバシンと音を立て
「この、クラスは面白い前言撤回だ。みんな、私に話し掛けてくれ、もっと面白い事が見たい。」
何かと思えば、クラスのみんなに仲良くしよう宣言だった。変な奴が転校してきた、なんかめんどうな事になりそう。



クラスのみんなは刹那の事をいろんな人に話し、あっとゆう間に学校全体に今日の事が、知れ渡り。顔は良いけど変な転校生が来たと話題になった。

嘘友

嘘友

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-19

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 桜樹 幸
  2. 転校生