故郷の路よ...
何時もと変はらぬ此の路を
何時もと変はらぬ愁いを以つて
唯只管に歩くのだ
さう、淡々と、淡々と。
舷から覗く何時かの漣は
舷の事を憶へて居るだらうか
私は此の路の事を
さうして此の路を歩いて来た事を
永らく憶えて居られるであらうか
斯くの如き情念を秘め
何時もと変はらぬ此の路を
唯只管に歩くのだ
さう、淡々と、淡々と。
故郷の路よ...
何時もと変はらぬ此の路を
何時もと変はらぬ愁いを以つて
唯只管に歩くのだ
さう、淡々と、淡々と。
舷から覗く何時かの漣は
舷の事を憶へて居るだらうか
私は此の路の事を
さうして此の路を歩いて来た事を
永らく憶えて居られるであらうか
斯くの如き情念を秘め
何時もと変はらぬ此の路を
唯只管に歩くのだ
さう、淡々と、淡々と。
故郷の路よ...