ホットコーヒー


信号待ち、みぎみて、ひだりみて
通りゆく車が
僕の前髪をゆらす


アスファルトは滑らかに
なでやかに
地球に張りついてる


僕が立っているのが重力のおかげだとしたら
わかりやすい
そのとおりです


これぐらいだったらちょうどいいと思えるような風の冷たさが
さっき買ったホットコーヒーをおいしくして
なるようになっていて
なるようにならないことをおもいながら

それを飲むのさ

ホットコーヒー

ホットコーヒー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-13

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