最期の便り

名の無い棺の投函所

死んだ酸素は黙ります

在りし日の折、ともがらが

不気味な面して囲みます

小蠅の如く、たかります

然し然しよ其奴等も

おのれが創りし虚構です

おのれが創りし虚構です

蛆が浮き出る映像も

終わる事の無い高鳴りも

おのれが創りし虚構です

おのれが創りし虚構です

最期の便り

最期の便り

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted