夜が回転する

渡逢 遥

醜い夢よ、幻よ!

おまえはおのれの正気を奪い

養分にして膨らんでゆく

肥沃な病床に蒔かれた種は

いつなんどきでも死に飢えている

嗚呼、砂上に蹲る貴女へ!

一輪の花を与へられたら

それに勝る悦びなどあるか!

海をも呑み込む巨影となりて

わたしは夜に籠城するのだ

夜が回転する

夜が回転する

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-11-10

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted