憧れの

フッツ

昨日 夢の中で憧れの人に
あからさまに冷たくされた
ややブルーな朝だけど
雑踏の隙間に小さな青空を見つけて
あの上には更に宇宙という広大な世界があることを
僕は思い出す。

今日 夢の中で憧れの人は
なんか知らないけど凄く優しかった
まるで昔からの友達みたいに。
僕が摘んできた 見たことのない実を
「これ好きなんだ」と言って
その人は食べていた。
「きみは食べないの?」と聞かれて僕は
古いからいらないと答えた。
本当は古くなんてない。
日々増していく その実の光沢が
僕は怖かったのだ。

今朝起きたら外は一面のモヤで、
部屋の窓から見える線路まで
白くぼやけた中へと消えている
こんな日でも
詰め込みの列車は走るらしい。
未だ会ったこともない憧れの人に
夢は預けて
僕は今日も玄関を出る。

憧れの

憧れの

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-11-10

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