花火大会

二月夜子

見つかってしまったさかなを炙って食べるほど、きらびやかではなかったね。心臓に悪い、まがいものの星がきみと衝突して、乾燥を待ちわびているのだ、汗がたれるよ。
一か月が経とうとしている、ということは、死に逢引きを促されている。気づかないまにまに、宗教が、信仰されている。ただの青々が生命の原点でなければよかったのだと、誰も云わないから、その、輝きが、その、輝きが、美しい。(死が迫っている)つまり、あまりに、淡い、色に、恋をしていた。僕も、あの子も、淡いから、愛していた。(死が、迫っている)

蝉はどこかへ行っていしまったのだと思う。
姿は見ていないこの夏に、あなたがちゃんと生きていることだけは知っている、人がいて、水辺でいい子に、災いを待っていて、誰かが死んでしまうことも、想定されている囲いで、見つめているのです。いのちが売られることは少なくなったから、死が売られているわけで、僕らはそうして生かされているのだ。ということを感じないこうふく。ちゃんと、食べたいものをえらんで、偉いよ、と云われたい。ぜいたくなのではなく、えらばなければえられない、残酷さを伝えたい。死体は埋められるから、夜がかがやく理由なんて知れている。(死、死、死、死、が、迫って、いる。)

花火大会

花火大会

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-11-09

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