ストーブの匂い、

ストーブを匂い、

文鳥が寒さに震えていたので
例年より早くストーブをつけた
そうして、もう秋が終わりかけていることを気付いた
一年前の灯油に感謝をして足の指先を温めると
段々と不自然な日常の理由が明確になってきた

午前6時、朝の風を知らずに部屋に籠もる身体は怠く
午前6時、秋の中を彷徨いながら何故か懐かしく思う
昨夜はストーブの焦げた匂いを嗅ぎ
私は去年と何も変わっていないと項垂れた

ストーブの匂い、

ストーブの匂い、

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-09

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