病みて四月、

知りもしない人が死ぬ頃
僕は誰も居ない遠くの街へ行きます
この先へ要らないものはここへ置いて行きます
もしも、都合の悪い記憶に蓋をするなら
真実が夜道、心臓を刺しに行きますので
どうか、そっとして置いてください

夢の中で目を閉じる頃
君は僕の居ない遠くの街へ行きます
人生を悟ったものは自らの首を締めます
例え、それがこの世の全てだとしても
僕は闇に、光を射しに行きますので
最期は、じっとしていてください。

病みて四月、

病みて四月、

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-09

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