吸血鬼になっても能力が平均値だったタクヤ

岡本ゆうた

  1. 吸血鬼になったタクヤ
  2. 研究開始

吸血鬼になったタクヤ

彼の名前は岡田タクヤ‥何処にでもいる普通の小学生だ。そんな彼に起きた奇妙な出来事を話そう

昨日の晩‥ヴァンパイアが彼の部屋に来て‥彼の血を吸い吸血鬼にしてしまったのである。信じれないかもしれないが本当だ。


マンガやアニメの世界では吸血鬼は超人的な力を得るという。しかし‥どうだろうか?何も変わった様子はない。


タクヤ「はぁ‥今日の授業は苦手な体育かぁ?」


つよし「たっちゃん何か顔色悪いぞ」


タクヤ「そうかなぁ?やっぱそう思う」


こうへい「普通やろ」


今日の授業内容は体育‥100m走の練習をしている。

先生「さぁ‥次は岡田お前だ」

タクヤ「うぃっーす」ダルぅ‥

こうへい「たっちゃんが相手かぁ負ける気せえへんな」


先生「位置についてよーいどん」


タクヤはSTARTの合図で今までのタクヤとは思えない好記録をだした。記録は14秒である。遅っと思うかもしれないが‥それまでのタクヤの100mのタイムは25秒ぐらいだった。その事を考えれば‥このタイムは好記録といえる。


こうへい「たっちゃんやるやんか?もうちょいで負けるとこやったわ」


タクヤ「こうへいと競ったん初めてやわ」

つよし「たっちゃんそこまで速いとは思わんかったで‥俺には‥敵わんけどな」


瞬く間に授業が終わり‥放課後になった。その日タクヤは‥自転車で友達と遊んでいた。


ドォゴーーーーーーーーーーーーーーン 

横から来た車とタクヤの自転車が衝突した。頭をうち血を流すタクヤ‥。

男性「大丈夫か?」

タクヤ「大丈夫です」

不思議な事にタクヤの傷はふさがっていた。


タクヤ「怪我なかったみたいです」タクヤはニッコリそう答えた。


男性「一応医者に診てもらった方がいい。ほら服も血だらけじゃないか?」

タクヤ「いえ本当大丈夫です」タクヤはそう言うと‥再び立ち上がり‥自転車に乗った。幸い自転車も無事だった。


その日の晩‥タクヤは強烈な喉の乾きに襲われた。

タクヤ「のど乾いた‥コーラ飲もう」タクヤは冷蔵庫からコーラを取り出しガブ飲みした。


タクヤ「ぷはぁ〜‥風呂上がりのコーラは最高だぜ」

2日目の朝‥タクヤはあの女吸血鬼の言葉を思い出していた。

女吸血鬼「フフっボーヤこれであなたは私のものよ」


タクヤは自身の身体の変化を確かめる為にいろいろ試した。


その結果ある事ができるようになっていた。それは変身である。タクヤはこの変身を使ってはたびたび学校を休んだ。不思議な事に‥吸血鬼は血がいるイメージだったのだが‥タクヤに血は必要なかった。

  必要なのは‥‥‥‥‥コーラだけである。

次に身体能力がどれ程向上したかを確認した。

100mは25秒から14秒へ
泳げなかったタクヤが泳げるようになり。
ダンベルも10キロ迄なら上がるようになった
1500m10分から5分30秒へタイムが上昇した。

その後‥視力を計測したが変化はなく‥代わりに‥聴力が良くなっていた。

いろいろ試してタクヤが考えていた事は‥あ~ぁ俺‥吸血鬼になってもこの程度なのかぁ?だった。


タクヤ「ちくしょーもう考えんのやーめた。」

タクヤ「疲れた疲れた。もう帰るかな」

タクヤが帰ろうとした時一人の少女が話しかけてきた。

少女「あなた吸血鬼だよね?」


タクヤ「ん?誰?」

少女「あたし?あたしはあやめ」

タクヤ「俺に何か用?」

少女「ううん‥私は用はないの‥ただこの人があなたに用事があるからって」

少女が指差した先には何もいなかった。

タクヤ「誰もいいひんやん」


少女「違うよ。どこ見てるの?ココだよココ」

そう言うと‥少女は自分の足元を指差した。見るとそこには小人がいて何かを話しているようだった。

タクヤは耳を済まして聞いてみた?


小人「私は長年‥吸血鬼をみてきたが君のような吸血鬼は初めてだ。これ程‥身体能力が低くて‥できる特技は変身のみ。」


タクヤ「‥」何か苛ついてきた。この小人踏んだろか‥。


小人「是非‥私に君を研究させてほしい」

タクヤ「はぁ?‥断る」何なに?この小人何考えてるん?研究?

小人「そう言わずに頼む。君ほど雑魚い吸血鬼は稀なんだ」



タクヤ「あぁ?断ります」この小人マジで踏む‥。

小人「頼むよ君しかいないんだ。こんな雑魚い吸血鬼君以外にはいないんだ」

タクヤ「‥はぁ」いい加減苛ついてきた。この小人さっきから雑魚い雑魚いってええ確かに俺は身体能力は低いですよ。特技も変身のみです。それでもきっと俺にだってすごい能力の一つや二つ


小人「頼む」


タクヤ「断ります」

小人「頼むよ」

タクヤ「しつこいわこのチビ」

小人「あぁ?今なんつった?」

小人は急にデカくなりタクヤの胸ぐらを掴むとこういった。

小人「ガキ舐めんなや?俺の研究に協力しろや」

タクヤ「あいすいやせん。」

小人「すんのかしねぇのかどっちなんだ?」

タクヤ「します。」

研究開始

小人「改めてよろしく頼む。私は吸血鬼研究の第一人者‥小人のリッグだ。」


タクヤ「よろしくお願いしまーす」棒読み

リッグ「では‥まず君の身体を調べさせてくれ。メアリ‥マイア来なさい」

リッグがそう言うと‥奥からメアリとマイアと言う若い白衣姿の女性が現れた。


メアリ「タクヤ君怖くないわよ」

マイア「お姉さんたちに任せて」

メアリとマイアはタクヤの身体をくまなく調べて紙に何かを記入していった。時間が過ぎ‥ランチの時間になった。タクヤはいつものように「コーラ」を取り出すとガブ飲みした。


タクヤ「ぷはぁ〜今日の飯は上手いぜ」その言葉を聞いたリッグが反応する。


リッグ「今何と?」


タクヤ「はぁ?何が?」

リッグ「今何と言った?」

タクヤ「飯が上手いって言ったんや。そんな事もわからへんの?」

リッグ「飯!!?もしかしてその「コーラ」の事かね?」


タクヤ「おいおい頭大丈夫か?爺さん他にどこに飯があんねん?」

リッグ「あり得ない。馬鹿な。」

タクヤ「何なに?今度はどうしたの?」

リッグ「吸血鬼の主食は普通は「血液」の筈だ」 

タクヤ「血液?あんな鉄臭いの誰が食べるん?」
 
タクヤ「爺さんホラー映画の見すぎだぜ。今どきの吸血鬼の主食は「コーラ」と相場が決まってるぜ」


マイア「あはは(苦笑)」多分‥タクヤ君だけだと思うよそれ。


マイアはそう思ったが口にはださなかった。

昼からの研究はタクヤができる力についてだ。


リッグ「ではまず得意の変身をみせてくれ」

タクヤ「OK爺さん‥みときな」‥BON♪♪

リッグ「何をしている?早く変身をみせてくれたまえ」       


タクヤ「とっくにやってるやんか?」

リッグ「何も変わらないようにみえるが?」

タクヤ「はぁ?どこみてんねん?ほらここ。眉毛の形が片方変わってるやんか?」

リッグ「‥‥まさか変身とはそれの事かね?」
 
タクヤ「これだけちゃうで。みときや。」BON

リッグ「今度はどこが変わったのかね?」
     

タクヤ「はぁ‥頼むぜ爺さん。ほら‥ほらよく見て目の二重が片方変わってるやんか」

リッグ「それは変身ではなく‥ただの‥」

タクヤ「ダァァァーーー聴こえない。はい聞こまえませんとにかく俺は‥変身をみせました」

リッグ「もっと‥変身できないのかね?」

タクヤ「できるにはできるで」BON

リッグ「おお〜それだそれだ」

タクヤ「ただなぁ‥」BON

タクヤ「一気に‥全部変えると数秒しかもたへんねん。」

リッグ「なるほど」



現在までのリッグメモ
タクヤ

①主食は血ではなくコーラ
②特技は変身「ただし数秒しかもたない」
③身体能力は人並み

その後タクヤは家に帰ると‥シャワーを浴びていた。
シヤァーーーーーーーーーーーーーー

タクヤ「‥」そういや吸血鬼って日光に当たれば死ぬんじゃ無かったっけ?でもオレ生きてんな?何でだ?

そうこうしてる間に何日か過ぎ‥タクヤの家に1通の手紙が届いた。



タクヤ「なんやこれ?招待状?」


タクヤは不審に思ったがとりあえず‥手紙に記載されている住所まで向かう事にした。

タクヤ「ここか?」


そこは立派な門構えの屋敷だった。暫くすると一人の老人が現れた。


執事「ようこそおいで下さいました。私はこの家の執事の「一ノ瀬」でございます。タクヤ様ですね?皆さまもう揃われてますよ」

タクヤ「皆さま?」

執事「さぁとにかく中へ。こちらです」


タクヤは執事に案内されるまま屋敷の中へ入った。そこには数人の男女がいて‥何か物々しい雰囲気だった。


少女1「ちょっと見てんじゃないわよ」


少年「‥ごめん」

タクヤは‥窓際の席に座ると窓を眺めた。


メイ「あのぉ〜これは?何の集まりなんでしょうか?」
 
アキラ「確かに俺もそれが気になるな」


少しして‥屋敷の主人が現れた。パンっパン

屋敷の主人「君たち‥集まってくれてありがとう。私はこの屋敷の主人の長嶺だ」

長嶺「今日‥君たちに集まってもらったのはある‥催しに参加してもらう為だ」


アキラ「しつもーん」
  
長嶺「何かな?アキラくん?」

アキラ「催しって何?強制参加なの?」

長嶺「いやいや強制参加ではないよ。決めるのは君たちの意思だ。」

長嶺「催しは‥数年に一度開かれる‥我々にとっては大事なイベントだ」

長嶺「参加するもしないも君たちの意思だ。」

こうき「じぁあ俺‥おーりた。めんどくさそうなのはパスで」


めぐみ「あたしも」

アキラ「その前に‥せっかく集まったんだから‥自己紹介しようぜ‥俺はアキラ。放火犯を心から憎んでる」

タクヤ「タクヤです。」

こうき「こうき。ここで会ったのも何かの縁やよろしくな」

めぐみ「めぐみ。」

美咲「あたしは‥美咲よ」

堀内「僕は‥堀内。よろしくね」

カイト「カイトだ。聞きたいんだが‥何故?放火犯を憎んでるんだ?」

アキラ「そいつが俺の彼女を殺したからだよ。しかも理由は‥「パクられた」というしょうもない理由だ。だからその放火犯と同じ考えの奴も嫌いだ。」

カイト「なるほど。」


アキラ「ここでゲームをしよう。全員で小説を書き‥次会う時に発表する。」


カイト「小説?」

アキラ「そ!!そこで‥パクリだのなんだの言う奴は悪いが友達にはなれない」


カイト「なるほど。そのゲームは潜在犯を見分けるには‥最適の方法って事だな?」


タクヤ「潜在犯?」


カイト「あぁ‥アキラの彼女は放火犯に殺されてる。その放火犯の理屈と同じ考えを持つ奴は「犯罪者」になる可能性があるって事だ。今は犯罪者でなくても‥いずれ犯罪者になる可能性がある。アキラは小説の発表という「ゲーム」をする事でその人間が潜在犯かどーか?見分けてるのさ」


タクヤ「なるほど」

長嶺「ではこれより‥催しについて説明いたします」

長嶺「我々‥吸血鬼の年に一度のイベント」

長嶺「ドラキュラのドラキュラの為の‥オリンピア‥その名も「ドラピア」でございます」

タクヤ「ドラピア?」

長嶺「国別に別れ‥吸血鬼たちで競技をします。陸上‥水泳‥野球‥何でもありです。」

長嶺「特に重要視されるのは吸血鬼の能力を使った‥競技「変身」「催眠術」「雷」に関しては得点が高く‥これで勝つと勝たないとでは‥得点が大きく変わります」

長嶺「変身と催眠術については説明する必要もありませんが‥雷とは雷の威力を競う競技です」

アキラ「ねぇ人が足りなくない?野球とかバスケ無理じゃん?」


長嶺「いえいえそんな事はありませんよ。人は足りています。今日来てないだけでございます」

タクヤ「何でそんな意味わからん競技やるん?」

長嶺「国同士の戦争を避けるためでございます」

タクヤ「戦争を?なるほどね」


アキラ「つか「変身」とか「催眠術」とか競技なの?」

長嶺「YES立派な競技です」


まぁそんなこんなで無理ヤリ‥参加させられる事になったタクヤたちは‥競技の練習をしていた。


 美咲 「位置についてヨーイドン」


タクヤ「はぁはぁはあ‥」


美咲「ちょっとタクヤ真面目にしてよ」

タクヤ「やってるやんか?」

美咲「やってないわよ‥皆平均4秒前半なのに14秒って遅すぎるでしょ?手を抜いてるとしか思えないわ」


タクヤ「んな事いわれてもなぁ」

アキラ「まぁまぁ美咲‥人には向き不向きがあるんだよ」

タクヤ「そうそう」

その後‥アーチェリー‥クレーン射撃‥水泳‥‥卓球‥テニス尽く全ての個人種目が全滅した。

美咲「もういい加減にしてよ」


タクヤ「はぁ‥ごめん」


アキラ「ここまであかんってなると‥どうしたら?」

美咲「確か1人一種目はでなきゃダメなんだよね?」

アキラ「うん。」


美咲「あんた‥得意な特技はないの?」

タクヤ「変身かな?」

美咲「何だあるじゃない?やってみせてよ」

ーーーーータクヤ「はぁぁ‥BON」
      
美咲「何やってるの?」
        

タクヤ「変身」

美咲「喧嘩売ってるの?」

タクヤ「売ってへん」

美咲「ふざけんじゃないわよ」

アキラ「うーーんそうなると次はお!!血液我慢選手権があるぞ」

タクヤ「血液我慢?それなら行けるかも」

アキラ「まじかぁんじゃ勝負すっか?」


説明しよう。血液我慢選手権とは‥目の前に置かれた血液を飲まずにより長く我慢した方が勝者である。

     数分後‥‥‥‥‥‥


アキラ「もう我慢できねえ‥」

美咲「あたしも」


アキラ‥美咲「ゴクっゴクっゴクっゴク」


   さらに数時間後‥‥‥‥‥

タクヤ「なぁこれいつまでやるん?」


美咲「めっちゃ凄いやん?」

アキラ「これやわ。おしタクヤはこれで決定な」

タクヤ「うん。別に‥ええけど」そもそもこんな鉄臭いもん‥よくグビグビ飲めんな?俺‥そっちの方がすげえと思うわ。


程なくして‥シュウトと中村が加わった。中村は丸坊主で‥シュウトはショートヘアーだ。こいつ等は仲良しでよく女二人つれて‥4人で集まってる。


アキラ「中村は野球な」

タクヤ「シュウトは頭良さそうやし‥クイズとか?」


アキラ「クイズなんてねぇーよ」

タクヤ「んじゃあ‥陸上とかちょっと走ってみてよ」


 ‥‥‥‥‥‥ 美咲「ヨーイドン」‥‥‥‥‥


美咲「すごっ2秒」

タクヤ「めっちゃ速いやん」

アキラ「なら野球の監督兼‥100m走だな」

タクヤ「まぁ頭良さそうやしな頭脳生かせる方が向いてると思うわ。」

タクヤ「中村はピッチャーでええやろ?」

中村「いや肩壊してんだよ」

タクヤ「嘘つけ‥」

中村「いや本当だって肩上がんねぇーからさ」

タクヤ「どれどれ」


中村「ちょつ何すんだよ?わぁやめろって」

タクヤ「やっぱ肩上がるやん」

シュウト「そのドラピアっていつ?」

タクヤ「何で?」

シュウト「俺予備校あんだよ」

タクヤ「ドラピアは4ヶ月後ぐらい」

シュウト「なら大丈夫」

アキラ「決定だな。」

吸血鬼になっても能力が平均値だったタクヤ

吸血鬼になっても能力が平均値だったタクヤ

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2019-11-06

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