10月自選句

えいえんに波紋はきれい水澄むや

まっちろい街灯と朝寒露かな

秋暁や真白の花とわたしだけ

いつわりもまこともなべて水澄むや

草の穂や一億年の夢のなか

鶴来るざらざらこぼれおちるよう

秘めたるは黙示録なり花畑

胡桃割れ不幸はなんと美しい

薄紅葉わたしはひとつ歳をとる

この愛がかわいてしまって無花果

10月自選句

10月自選句

午後3時。砂子のような光をちりちり舞わせながら、陽は、かたむいていった。もう冬も近い。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-11-02

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