休息

人目のかれた桜の枝は、
風を受けてかさかさ鳴ります。

落ちた葉っぱは夕日を吸って、
ますます赤く朽ちてゆきます。

思うのは、花の日のこと……。

おーい、

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤおーい、

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤおーうい……。

身にしむ色の秋風吹いて、
枯葉はまた追いかけています。

月が出て、
霜が降れば、
枯葉はそうっと痛みます。

休息

休息

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-31

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