時間が過ぎるさまは残酷
今日は珍しく午前中に目が覚めた。
空は秋晴れって感じの快晴。
でも私はベッドから起き上がれない。
外に行けない快晴の昼間はひどく不安な気持ちにさせられる。
子どもの時から家で寝たきりの日が多かった。
雨が降ればきょうだいが家に居るのに、太陽は私から心強さを奪う。
友だちはみんな学校で公園で近所の草むらで色んな冒険。
私は本を読むために腕や首を上げ続けることも、アニメを見るために目を開け続けることも出来なかった。
みんなと私の距離が広がるための時間が過ぎていくのをただじっと感じ取るだけ。
時が経ってもその感触の痛さは変わらず、もう誰の背中すら見えやしない。
時間が過ぎるさまは残酷