Kimiha nakanai

肌に滲みる風が吹く
微かに青色をしていた
傷に滲みる夢を見る
確かに僕は夢を見ていた

欠片も無い愛が首を振る
いつも見向きもしない方に君が居る

歳を取らずに
あの日から笑ったまま
君は泣かない

気にしない体で居る
僅かに現実を隠していた
目に滲みる夢を見る
その中で僕は夢を見ていた

形の無い君が首を振る
けれど振り向きはしない そこに君が居る

皺も増えずに
あの日から笑ったまま
君は泣かない

Kimiha nakanai

Kimiha nakanai

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-29

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