優しい風の通り道

優しい風の通り道

先生、元気かなぁ?


人生は人それぞれ、
個々のの己のために
生きる権利が誰にでもある。
一人で生まれて一人で死んでゆく、
それが人が在り続ける人生という。

歳を重ねてゆけば、
生きる事の不便さを感じる。
要領良く賢く生きろと、
教壇で熱弁ふるう誰かが言った。
恩師にも恵まれて、
自由気まま開放的に
我が質に合った日々を
見守り過ごさせてくれた。
質に合った必要な言葉、
覚えていないし忘れている。

ただ、
己で感じて己で考えろと、
そう教えてくれたと信じている。

人を信じろと教えてくれたのかな?
己を信じろということか?

教育とは、
人に関わる全ての事を
人のために全うする事。
言葉だけでは片付けられない、
決して言い表せ無い。
勉学との平行線上で、
人を敬い友を助ける心だろう。

穏やかな風が吹くと、
稀に聞こえてくるこの声たち。
強風が吹くときは、
反省して前を見ろと聞こえる。
厳しさは優しさへと辿り着く道、
そんな風が今日も吹いている。

いつかを境にして、
ずっと心で念ずるように
癖になっている独り言。

答えはまだ見つからない、
死にゆく時にわかるかもしれない
それが答えとは限らない。

たぶん死ぬまで、
その心の風は吹き続ける
幸せの通り道なんだろう……

優しい風の通り道

優しい風の通り道

過保護の時代で思う過去。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-24

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