暗がりの殺意

渡逢 遥

暗くて狭くて、真っ直ぐ歩けない
苦楽も寂寞も、凍らせてしまおう
無造作に切って、入ってこないで
染みる、沁みるから近寄らないで
これでいいの、これでいいから...
わたしはわたし、
わたしは、わたし...?
凍傷に喘ぐ心臓が、
声を殺して啼いている
夜は朝を、朝は夜を待ち伏せしている
白く鋭利な包丁で
白く鋭利な包丁で

暗がりの殺意

暗がりの殺意

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-10-21

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